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相続人の範囲の確定

【相続人の順位・法定相続分】

遺産分割の当事者は相続人です(民法907条1項)。

そこで,遺産分割を進めるためには,まず推定相続人の範囲を確かめる必要があります。

推定相続人の範囲を確認するにあたっては,推定相続人のなかに相続の放棄をした人(民法938条)や,相続欠格事由に該当する人(民法891条),廃除された人(民法892条,893条)がいるかどうかを確認する必要があります。

 

【相続放棄とは】

相続放棄とは,相続人が遺産の相続を放棄することを言います。

相続財産の中には,債務のように相続人にとって不利なものもあることから,相続の負担から相続人を解放するため,相続放棄という制度が設けられたとされています。

詳しくは,「相続放棄」の頁をご参照ください。

 

【相続欠格事由とは】

相続欠格事由は,民法891条に規定されています。

具体的には,以下の5つが規定されています(民法891条1号ないし5号)。

 

①     故意に被相続人又は相続について先順位若しくは同順位にある者を死亡するに至らせ、又は至らせようとしたために、刑に処せられた者

②     被相続人の殺害されたことを知って、これを告発せず、又は告訴しなかった者。ただし、その者に是非の弁別がないとき、又は殺害者が自己の配偶者若しくは直系血族であったときは、この限りでない。

③     詐欺又は強迫によって、被相続人が相続に関する遺言をし、撤回し、取り消し、又は変更することを妨げた者

④     詐欺又は強迫によって、被相続人に相続に関する遺言をさせ、撤回させ、取り消させ、又は変更させた者

⑤     相続に関する被相続人の遺言書を偽造し、変造し、破棄し、又は隠匿した者

 

【廃除とは】

廃除とは,一定の事由に該当する推定相続人に対し,被相続人が家庭裁判所に請求して推定相続人廃除の審判がなされた場合,被廃除者は相続人となることができないという制度です(民法892条)。

なお,推定相続人廃除の意思表示は,遺言ですることも可能です(民法893条)。

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