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遺言書に規定されていない財産を巡る相続争いを解決

2024-08-29
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依頼者被相続人の妻
相手方被相続人の子
争点相手方に対する遺贈の合意の成否、依頼者の特別受益の有無、使途不明金の扱い
結果相手方に対する遺贈の合意の不成立 相手方の特別受益の主張を否定する

相談前の状況

依頼者であるAさん(被相続人の妻)は、生前夫と二人暮らしをしていました。

被相続人は生前、Aさんに遺産を残したいという強い意志を持っており、遺言書を作成しました。しかし、その遺言書では特定の財産に関してのみ処分が規定されており、その他の財産(株式や不動産など)については明確にされていませんでした。

被相続人の死後、Aさんと被相続人の子であるBさんとの間で、その他の財産の扱いを巡る対立が発生しました。Bさんは「生前に父と遺贈に関する合意があった」と主張し、さらに「Aさんが生前に特別な利益を受けていたため、その分を考慮するべきだ」とも主張しました。

また、被相続人の生前の使途不明金の扱いについても議論が生じました。

相談後の対応

当事務所は依頼者Aさんの状況を詳しくヒアリングし、以下の点について重点的に調査・対応しました。

相手方に対する遺贈の合意の成否

被相続人の子であるBさんは、父親と生前に遺贈に関する合意があったと主張しましたが、その具体的な証拠が存在しませんでした。

私たちは、被相続人の生前の意思や行動に基づき、その合意が存在しなかったことを確認し、法的に否定しました。

依頼者の特別受益の有無

Bさんは、Aさんが生前に特別な利益を受けていたと主張しましたが、具体的な証拠がありませんでした。

Aさんの生活費や医療費、その他の支出について詳細に調査し、特別受益に該当しないことを明確にしました。

使途不明金の扱い

被相続人の生前に発生した使途不明金についても詳細に調査を行いました。

使途不明金の金額や使途を明確にし、相続財産に含めるか否かを判断しました。結果として、その多くは被相続人の生活費等に使われていたことを立証することができました。

結果

相手方に対する遺贈の合意の不成立:被相続人とBさんの間に遺贈に関する合意が存在しないことを確認し、法的に主張を否定しました。

依頼者の特別受益の主張を否定:Aさんが生前に特別な利益を受けていないことを証明し、Bさんの主張を退けました。

安心して遺産分割協議を進めることが可能に:これにより、Aさんは安心して遺産分割協議を進めることができるようになりました。

担当弁護士からのコメント

今回のケースでは、遺言書に明確な規定がなかったために相続争いが発生しました。遺産分割の際には、遺言書の内容が非常に重要であり、できるだけ具体的に財産の処分を記載することが大切です。また、特別受益や使途不明金などの問題が発生することもありますので、生前に家族と十分な話し合いを行い、必要であれば専門家に相談することをお勧めします。

当事務所では、こうした相続に関する問題についても迅速かつ適切に対応しておりますので、お困りの際はぜひご相談ください。特に今回のような複雑な相続争いでも、依頼者の立場を守り、最良の解決策を提供できるよう尽力いたします。


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【解決事例】使途不明金約700万円の回収及び希望する不動産の取得に成功した事例

2024-07-11
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ご相談の背景

50代の男性が、父親の逝去に伴い発生した遺産問題で弊所に相談に来られました。

父親名義の資産から約700万円の使途不明金が発生しており、この金額の返還を兄弟に求めたものの、拒否されていました。

また、父親名義の不動産についても兄弟間で分割についての話し合いが進まず、相談者自身が調停申立を試みましたが、そちらも進展がありませんでした。

ご相談後の対応

弊所では詳細な聞き取りを行い、以下の戦略で対応いたしました。

  1. 払い戻された金員に関しては、不当利得返還請求訴訟を提起。
  2. 遺産分割については、代理人として調停を継続し、合意に至らない場合は審判に向けた準備を進める。

訴訟では、払い戻された時期の被相続人の判断能力を巡って、医療記録の確認と専門家の意見を取り入れ、判断能力が不十分であったことを明らかにしました。その結果、使途不明金約700万円の返還を勝ち取りました。

遺産分割に関しては、相談者が希望する不動産の取得を実現するために、審判手続きを通じて当方の主張が認められる形での解決に至りました。

担当弁護士からのコメント

本件は複雑な遺産分割問題と使途不明金の返還問題が絡み合っており、単に法的知識があるだけでは解決には至りませんでした。

当事務所では、法的アプローチだけでなく、人間関係や相続人の心情にも配慮し、事実関係の丁寧な解明と戦略的な交渉を行うことで、依頼者の最大の利益を守ることができたと考えています。

使途不明金の回収と、依頼者が希望する不動産の取得が実現できるまで長時間を要しましたが、依頼者と二人三脚の活動が功を奏したものと思います。

当事務所は今後もこのような複雑な案件に対しても、全力でサポートしていきます。


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【動画】遺産分割・相続における預貯金の使い込み問題と判明した時に押さえるべきポイントを詳しく解説

2023-11-07
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長瀬総合法律事務所の公式YouTubeチャンネル「リーガルメディアTV」にて、下記の動画を公開いたしました。

公開された動画

動画詳細

遺産相続・遺産分割の場面では、被相続人の預貯金が、いつの間にか使い込まれている(使途不明金)の問題がよく見られます。

今回の動画では、預貯金の使い込み(使途不明金)についてのポイントをまとめました。
使途不明金を巡る問題や、使途不明金がなぜ問題とされるか、判明した場合にどうすべきか、当事者がよく使う反論や、主張立証のポイントなどを詳しく解説していきます。

遺産相続・遺産分割において、預貯金の使い込みで相談を検討されている方は、まずはこちらの動画をご覧いただき、分からないことや詳しく知りたいことがあれば、お気軽に当事務所までご相談下さい。

チャプター

  • 視聴時間:約12分
  • 00:00:はじめに
  • 00:13:本動画のポイント
  • 01:10:使途不明金を巡る問題
  • 01:55:使途不明金はなぜ問題?
  • 03:26:使途不明金が判明した場合に取るべき手段
  • 05:00:使途不明金に関するよくある争点 5選
  • 08:15:使途不明金に関する主張立証のポイント
  • 10:35:おわりに

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